「Left alone」
私の心を満たしてくれる愛はどこにあるの?
いつまでも一緒にいてくれる恋人はどこなの?
皆、私を傷つけ、そして捨てていく
私はひとり残される、ひとり寂しく残される
家と呼べるような場所は無いし
一生ここに居たいと思う場所も無いの
小さな街でも大きな都会でも、どっちにしても惨めだわ
私はひとり残されてしまう、ひとり寂しく
「求めよ、さらば与えられん」と皆は言うけど
でも、今のところそうはなっていないわ
とうの昔にその人とすれ違っていたのかも
それとも、死ぬまでには会えるのかしら
そして心が開かれて愛し合うときがくるのよ
でも、その時までは寂しくひとりぼっちなの
ビリー・ホリディが作詞した、スタンダードの中では比較的新しい曲です。
彼女の人生そのものを歌った曲なのだそうですが、レコーディングの機会が無いうちに亡くなってしまったので、彼女の録音がなくてとても残念です。
作曲者はマル・ウォルドロンで、ビリーの伴奏でサンフランシスコに行った時に7時間も時間が余ってしまい、何もすることがなく、じゃあ曲でも作りましょうかと二人で作ったそうです。
後にこの曲を入れて、ビリー・ホリディに捧げると題したLPを作っています。
・ マリーン
そして、ビリーに捧げる、マル・ウォルドロンの演奏。
深く、切ない愛を感じます・・・。